全国から注目されている多賀城市立図書館のツタヤ委託問題で6月18日、午前11時25分より60分間、一問一答で一般質問をおこないました。私への回答概要は以下のとおりですした。
1.一連の「ツタヤ図書館」報道について市長に問う
(1)市長のポケットマネーならいざしらず、市の事業は税金を使って実施するのであるから、重要な政策決定をする場合、市民の声や議会の意見を大事にするのは当然と考える。しかるに今、今後いかなる図書館をめざすのか、まったく論議されないうちに、委託先だけはCCCに決まっているかのように報道されている。これは、行政の意思決定過程としてありうべからざる事態と考えるが、市長の見解を問う。また、なぜこういう事態になったと認識されているか問う。
【市長】私は図書館をツタヤにまかせるなどと一言も言っていない。
(2)市長は3月末、武雄市の図書館を視察されたようであるが、どういう理由で視察先に選び、どういう感想をもち、またどういう評価をお持ちか。
【市長】私は代官山のツタヤ書店がすばらしいと思い、武雄市の図書館を視察に行ってきた。
(3)市長は委託業者を「1ヵ月以内には決めたい」と語ったと報道されている。それは本当か。またすでにCCCと何らかの約束をしているのか。
【市長】1ヵ月以内の決定というのは都市計画決定のことで、図書館の委託先のことではない。CCCとの約束は何もない。
(4)図書館をにぎわい創出の手段と考えるのではなく、図書館法が示す理念にのっとり図書館らしい図書館を追求する中で、結果的に賑わい創出にも貢献するというのが図書館問題への正しい接近の在り方と考えるが、市長の見解を問う。
【市長】そのとおりと認識している。
(5)「図書館行政は教育委員会の所管」という認識について問う。
【市長】所管は教育委員会であり、総合調整の権限は市長にある。
2.今後の多賀城市の図書館について教育長に問う
(1)図書館の駅前への移転には、①一定時間無料の駐車場の十分な確保、②十分な書庫の確保、③移動図書館車継続のための施設等が前提と考えるがいかがか。また、指定管理ありきの移転なら移転自体に賛成しかねる。
【教育長】①②はともに大事なことであり、③も継続する予定だ。
(2)次期図書館の構想は、35年間の図書館事業の総括のうえに次期「多賀城市立図書館基本計画」策定の過程で慎重に検討すべきものと考えるがいかがか。
【教育長】そのとおりと考えている。
(3)次期「基本計画」は、社会教育委員や図書館協議会はもちろん、広く利用者・市民の声を集約し策定すべきものと考えるがいかがか。
【教育長】そのとおりと考えている。
(4)「基本計画」策定のスケジュールを明らかにされたい。
【教育長】25年度中には策定する予定だ。
(5)以下については次期「基本計画」でも重視すべきであると考えるがいかがか。
ⅰ「史都」に相応しい長期的視野に立った系統的な書籍の収集。ⅱ郷土資料の収集と整理・保存・公開。ⅲ職員のレファレンス力の向上。ⅳ他図書館との連携。ⅴ学校図書室との連携。ⅵ司書の力量の向上等。
【教育長】いずれも図書館法で規定している需要な事項で、今後とも重視していく。
(6)以上の事業の推進のためには直営が不可欠と考えるがいかがか。
【教育長】今後慎重に考えてゆく。
3.市史編纂の資料収集ならびに公文書館について
本市は「史都」を標榜しているわりに近現代史が疎かにされている感がある。よって以下の点につき問う。
(1)『市史』完結後、市史編纂室は解体したままとなっているが、資料収集は継続してされているのか。また現状の体制で十分とお考えか。市史編纂室の再開が必要と考えるがいかがか。
【市長】埋蔵文化財調査センターで収集している。市史編纂室再開は時期尚早と考えている。
(2)公文書の保存と整理はきちんとされているか。公文書館が必要になっていると考えるがいかがか。
【市長】公文書館については今後検討してゆく。
2013年6月21日金曜日
6/18 多賀城市長「武雄市以外の図書館は見ていない」と答弁…
6月18日の一般質問で武雄市の図書館に対する認識をいろいろ市長に尋ねました。
藤原「武雄市図書館の書庫はどうなったかご存知か?」に市長「………」。
藤原「蘭学館がどうなったかご存知か?」に市長「………」。
要するに市長は図書館をCCCに委ねたこと以外何の関心ももっていなかったということ。
あまりの関心のなさにあきれて
「市長はほかの図書館を見たことがあるのか?」
と尋ねたところ、なんのためらいもなしに
「ない!」。
ある程度は予想してはいたものの、こうはっきり言われては…。
藤原「武雄市図書館の書庫はどうなったかご存知か?」に市長「………」。
藤原「蘭学館がどうなったかご存知か?」に市長「………」。
要するに市長は図書館をCCCに委ねたこと以外何の関心ももっていなかったということ。
あまりの関心のなさにあきれて
「市長はほかの図書館を見たことがあるのか?」
と尋ねたところ、なんのためらいもなしに
「ない!」。
ある程度は予想してはいたものの、こうはっきり言われては…。
6/18 「武雄市の図書館は真似するべきではない」と主張
6月18日の私の一般質問と答弁の概要は以前おしらせしたとおりです。
その中で私は「武雄市の図書館は、様々な問題が指摘されており、多賀城は真似すべきではない」と主張しました。
第1に、書庫を10万冊から2万冊に縮小し、事実上つぶしてしまったことです。
図書館にとって、高密度で書籍を保管する書庫は、①大容量の書籍を保管するため、②開架スペースのゆとりと安全を確保するため、③貴重資料の保全のため、④今後の書籍増加に備えるために不可欠です。現に、宮城県図書館は150万冊の蔵書計画中、書庫の蔵書能力は120万冊。いわき中央図書館は100万冊の蔵書計画中書庫の蔵書能力は65万冊。塩竈市の場合236,000冊の蔵書中、書庫収蔵分が97,000冊。多賀城市の場合、206,922冊の蔵書中、77,395冊が書庫収蔵分です。
市長に「3月30日に視察に行かれたようだが、書庫はどうなっていましたか」と尋ねましたが答えられず…。「市長は図書館にとって書庫はどうでもよいと思っているのか」となおも尋ねたら、「先ほど教育長が書庫は必要だと答えている…」と逃げました。マスコミに図書館のことをいろいろ語っていたのは市長だったはずですが…。
ちなみに武雄市の開架スペースの書架の高さは3.9㍍。圧迫感もさることながら、安全性も気になります。
第2に、作業スペースを「無駄」として5分の1にしてしまったこと。図書館は新刊本を受け入れた際、補強し、番号をつけ、著者名、発行所、内容等のデータ入力を行い、初めて配架されます。また痛んだ本は補修します。こうした作業によって書籍は適切に管理されています。現地からは「書籍がきちんと整理されていない」との報告もあります。
第3に、蘭学館をつぶしてツタヤのレンタルショップにしてしまったこと。
私が市長に「武雄市の歴史についてどのように認識されていますか」と尋ねたところ、「組織的に蘭学研究をおこなったところと認識している」ときちんとお答えになりました。しかし「蘭学館がどうなったかご存知ですか」と尋ねたら、「………」。武雄市は蘭学館をつぶしてツタヤのレンタルショップにしてしまいました。これは多賀城にしてみると多賀城市文化センター内の埋蔵文化財調査センターの常設展示室をレンタルショップにしたようなもの。「武雄市さんのことは武雄市の皆さんが決めることだけれど、少なくとも史都を標ぼうする本市にとってはあり得ないことだと思う。市長は「全国史跡整備市町村協議会」(略称:全史協)の会長を2期4年務め、歴史的遺産を守るため全国の先頭にたってきた。その目からみてどうか」と迫りました。市長は「(武雄市さんは)近くに特別展示室がある」と述べるにとどまりました。
第4に、図書館と書店は、書籍が並んでいるという点では同じだが、内容は似て非なるもの。書店は書籍を売るのが仕事ですからすべて並べ、売れない本は返却します。痛んだ本は売り物にならないので補修をするということもありません。だから作業スペースもいりません。しかし図書館は違います。あまり読まれなくてもたくさんの貴重な本がある。そういう書籍は書庫で保管をする。1冊1冊が税金で購入したものですから痛んだら補修をしてまた提供する。
なぜ書店のような図書館になってしまったのか(武雄市の場合、設計もCCCに丸投げしたようです)。それはCCCに図書館運営のノウハウがないからとしか思えません。そして現に、同社の定款には「図書館」が出てこないのです。
市長にこの点を尋ねたら、この問題には答えずに「藤原議員も武雄市に行ってみた方がよい…」私は「行ってみるつもりではあるが、行かなくても分かることはある」と応じました。
いずれにしても「図書館をツタヤに委ねるなど決めてもいないしマスコミにも一切語っていない。CCCとの間に約束も無い。所管は教育委員会」と言うのが市の公式見解。今後教育委員会での議論が重要になってきます。
その中で私は「武雄市の図書館は、様々な問題が指摘されており、多賀城は真似すべきではない」と主張しました。
第1に、書庫を10万冊から2万冊に縮小し、事実上つぶしてしまったことです。
図書館にとって、高密度で書籍を保管する書庫は、①大容量の書籍を保管するため、②開架スペースのゆとりと安全を確保するため、③貴重資料の保全のため、④今後の書籍増加に備えるために不可欠です。現に、宮城県図書館は150万冊の蔵書計画中、書庫の蔵書能力は120万冊。いわき中央図書館は100万冊の蔵書計画中書庫の蔵書能力は65万冊。塩竈市の場合236,000冊の蔵書中、書庫収蔵分が97,000冊。多賀城市の場合、206,922冊の蔵書中、77,395冊が書庫収蔵分です。
市長に「3月30日に視察に行かれたようだが、書庫はどうなっていましたか」と尋ねましたが答えられず…。「市長は図書館にとって書庫はどうでもよいと思っているのか」となおも尋ねたら、「先ほど教育長が書庫は必要だと答えている…」と逃げました。マスコミに図書館のことをいろいろ語っていたのは市長だったはずですが…。
ちなみに武雄市の開架スペースの書架の高さは3.9㍍。圧迫感もさることながら、安全性も気になります。
第2に、作業スペースを「無駄」として5分の1にしてしまったこと。図書館は新刊本を受け入れた際、補強し、番号をつけ、著者名、発行所、内容等のデータ入力を行い、初めて配架されます。また痛んだ本は補修します。こうした作業によって書籍は適切に管理されています。現地からは「書籍がきちんと整理されていない」との報告もあります。
第3に、蘭学館をつぶしてツタヤのレンタルショップにしてしまったこと。
私が市長に「武雄市の歴史についてどのように認識されていますか」と尋ねたところ、「組織的に蘭学研究をおこなったところと認識している」ときちんとお答えになりました。しかし「蘭学館がどうなったかご存知ですか」と尋ねたら、「………」。武雄市は蘭学館をつぶしてツタヤのレンタルショップにしてしまいました。これは多賀城にしてみると多賀城市文化センター内の埋蔵文化財調査センターの常設展示室をレンタルショップにしたようなもの。「武雄市さんのことは武雄市の皆さんが決めることだけれど、少なくとも史都を標ぼうする本市にとってはあり得ないことだと思う。市長は「全国史跡整備市町村協議会」(略称:全史協)の会長を2期4年務め、歴史的遺産を守るため全国の先頭にたってきた。その目からみてどうか」と迫りました。市長は「(武雄市さんは)近くに特別展示室がある」と述べるにとどまりました。
第4に、図書館と書店は、書籍が並んでいるという点では同じだが、内容は似て非なるもの。書店は書籍を売るのが仕事ですからすべて並べ、売れない本は返却します。痛んだ本は売り物にならないので補修をするということもありません。だから作業スペースもいりません。しかし図書館は違います。あまり読まれなくてもたくさんの貴重な本がある。そういう書籍は書庫で保管をする。1冊1冊が税金で購入したものですから痛んだら補修をしてまた提供する。
なぜ書店のような図書館になってしまったのか(武雄市の場合、設計もCCCに丸投げしたようです)。それはCCCに図書館運営のノウハウがないからとしか思えません。そして現に、同社の定款には「図書館」が出てこないのです。
市長にこの点を尋ねたら、この問題には答えずに「藤原議員も武雄市に行ってみた方がよい…」私は「行ってみるつもりではあるが、行かなくても分かることはある」と応じました。
いずれにしても「図書館をツタヤに委ねるなど決めてもいないしマスコミにも一切語っていない。CCCとの間に約束も無い。所管は教育委員会」と言うのが市の公式見解。今後教育委員会での議論が重要になってきます。
2013年6月18日火曜日
6/18 多賀城市長「図書館をツタヤにまかすなど一言も言ってない」と答弁
本日(6月18日)午前11時25分から12時25分まで、多賀城図書館のツタヤ委託問題で一般質問を行いました。私は「①税金を原資として事業を展開する行政の意思決定過程としても、②住民との共同をすすめるという『第五次多賀城市総合計画』からしても、③所管が教育委員会であることからしても、④2011年新年の片山総務大臣発言を重く受け止めるという教育長答弁からしても、今回、突然の多賀城図書館ツタヤ委託発言は決して容認できない」と市長に迫りました。
市長は「私はマスコミに対し『(図書館を)ツタヤに委ねる』などと一言も言ってない」「『1ヵ月以内に決定する』というのは都市計画決定のことで、図書館の委託先のことではない」と答弁しました。
私は「市長は、公の場所ではそうは言うが、マスコミには訂正を申し入れていない。それでは『マスコミを利用して世論形成を図っている』と思われても仕方がなく、あなたの言葉は決して信用されない。自分の言葉を信じてもらいたかったらマスコミに訂正を申し入れるべきだ」と迫りました。
市長は「申し入れをしたところでマスコミは応じてくれないと思う。だからしない」と答弁。
私は「それはそうかもしれない。しかし市長の言葉を議会や市民に信じてもらうには、マスコミが応じるかどうかよりも、訂正を申し入れること自体が大事だ」となおも迫ったところ、市長は「考えてみる」と答弁しました。
私はさらに「武雄市の図書館を参考にすべきではない」と市長にせまりましたが、その顛末は別に記すことにします。
市長は「私はマスコミに対し『(図書館を)ツタヤに委ねる』などと一言も言ってない」「『1ヵ月以内に決定する』というのは都市計画決定のことで、図書館の委託先のことではない」と答弁しました。
私は「市長は、公の場所ではそうは言うが、マスコミには訂正を申し入れていない。それでは『マスコミを利用して世論形成を図っている』と思われても仕方がなく、あなたの言葉は決して信用されない。自分の言葉を信じてもらいたかったらマスコミに訂正を申し入れるべきだ」と迫りました。
市長は「申し入れをしたところでマスコミは応じてくれないと思う。だからしない」と答弁。
私は「それはそうかもしれない。しかし市長の言葉を議会や市民に信じてもらうには、マスコミが応じるかどうかよりも、訂正を申し入れること自体が大事だ」となおも迫ったところ、市長は「考えてみる」と答弁しました。
私はさらに「武雄市の図書館を参考にすべきではない」と市長にせまりましたが、その顛末は別に記すことにします。
2013年6月10日月曜日
図書館のツタヤ委託問題で、市民団体が「つどい」を計画
多賀城市立図書館のツタヤ委託問題で、6月30日(日)午後2時より、市民
活動サポートセンター3F(市文化センター北側)で市民団体が「つどい」を開
催することになりました。
「つどい」名は『図書館をツタヤにまかせてよいのか――新図書館を考える
市民のつどい』です。
当日は、常世田良氏(立命館大学教授・元浦安図書館長)による講演のほ
か、私が多賀城市の図書館問題をめぐる経過を報告します。また武雄市から
の報告も折衝中です。
主催は「多賀城図書館友の会」(連絡先 佐藤:022-364-0768)と「くらしと民
主主義、史跡・緑を守る多賀城懇話会」(連絡先 阿部:022-368-1411)です。
主催者は「市内外を問わず、お気軽においでください」と呼びかけています。
活動サポートセンター3F(市文化センター北側)で市民団体が「つどい」を開
催することになりました。
「つどい」名は『図書館をツタヤにまかせてよいのか――新図書館を考える
市民のつどい』です。
当日は、常世田良氏(立命館大学教授・元浦安図書館長)による講演のほ
か、私が多賀城市の図書館問題をめぐる経過を報告します。また武雄市から
の報告も折衝中です。
主催は「多賀城図書館友の会」(連絡先 佐藤:022-364-0768)と「くらしと民
主主義、史跡・緑を守る多賀城懇話会」(連絡先 阿部:022-368-1411)です。
主催者は「市内外を問わず、お気軽においでください」と呼びかけています。
2013年6月6日木曜日
多賀城市立図書館の「ツタヤ」委託(報道)――教育委員会は市長の追認機関か?!
6月4日の多賀城市議会全員協議会の様子を『多賀城民報』第914号に掲載しました。しかし見ずらい点もあろうかと思いますので、一部補筆しブログにアップしました。
6月4日午後、多賀城市議会全員協議会が開催され「子ども・子育て支援新制度」等の概要説明とともに、図書館移転問題について市教育委員会から改めて「5月22日の定例教育委員会に報告し、概ね了解を得ている」との追加説明がありました。
この問題について、他会派議員からも「定例の教育委員会で図書館の移転問題が議題となり確認されたということか」との質問が出され、市教委事務局は「議題としてではなく、会議終了後に情報提供ということで説明をした」と答えました。同市議が「それはおかしい」と述べたことに対し、教育長もその指摘を認めました。
また藤原益栄市議が「その際に説明に使った資料を出していただきたい」と求めたところ、市教委事務局は「資料は出していない。口頭で説明した」と回答。藤原市議は「図書館は昭和42年の仙塩合併を阻止した後、『歴史文化都市をめざそう』と最初に造った施設で、35年の歴史がある。その施設の移転を、資料もなく、議題にもなっていないのに『概ね了解を得た』などと言うのはあり得ない。教育委員会は市長の追認機関なのか」と厳しく批判をしました。
これらの質疑により、改めて市教委で議論することになりそうです。
同説明会で藤原益栄市議は菊地市長に対し、「教育委員会がなぜ地方自治体に設置されているのか」「図書館の所管はどこと認識しているか」と尋ねました。市長は「(29日の説明会で述べた)教育長と同様の認識だ」(注)、「所管は教育委員会と認識している」と述べました。
藤原市議は「その認識は正しい。しかし実際には、市長は教育委員会の権能を飛び越えてマスコミに情報を提供し世論誘導を図っているとしか思えない。『どういう図書館をめざすのか』という議論がなされてもいないのに、なぜ『ツタヤ』と委託先が出て来るのか。日頃『市民との協同』などと言っておきながら、市民無視、議会軽視もはなはだしい」と厳しく批判しました。
市長は「(マスコミに)ツタヤなどと一言も言っていない」「『担当者同士は会っているのかなと思う』などと話してはいない」など弁解に終始しました。
(注)教育長は『教育事業の政治的中立性、公平性、一貫性を保つため』と述べています。
コラム【東風城月】普通、役所が重要問題を決定する時は住民の声や議会の意見を大事にする。それは、市長のポケットマネーで事業をするならともかく、税金で仕事をするのだから当然である▼だが耳を疑うようなことが多賀城で起きている。35年間の図書館の事業を総括してもいないのに、次期の「図書館基本計画」策定も今からなのに、なぜか市立図書館を大手レンタルショップのツタヤに運営を委ねることが決まっているらしい▼もっともこれはマスコミの報道で、市は「決定したのは駅前への移転だけ」としている。これはこれで全く所管の教育委員会を無視した決定である。市教委は市長の追認機関だとでも思っていたのだろうか▼なぜこういうことになったのか?。手法まで佐賀県武雄市を真似たのでは?。とにかく武雄市長はすごいのだ。突然図書館をツタヤに委ねる「基本合意」を発表する。「合意」は議会に出さない。気にいらない議員は名指しでブログで攻撃する…▼図書館に併設していた歴史資料館「蘭学館」は閉鎖しCDやDⅤDのレンタルショップとして有償で貸し出すことにした。言動、手法、内容ともに、歴史文化都市の品位ある市長が真似をすることではないと思うのだが…。
2013年6月4日火曜日
おかしいぞ「多賀城市の図書館をツタヤに委託」報道――まだ決まってないぞ!
5月25日、『朝日新聞』朝刊に「ツタヤ図書館宮城も/多賀城市、委託の方針」
と掲載され、全国的に大きな話題となっている。これは、ささやかれてはいたが、
マスコミ発表の前に議会に説明するという慣例からすると、あり得ない報道で、現
地でも驚きをもって受け止められた。26日には『河北新報』も報道した。
5月29日午後2時から4時まで、多賀城市議会全員協議会で仙石線多賀城駅
前開発について説明会が行われた。当然、マスコミ報道の直後だけに質疑は「ツ
タヤ」問題に集中した。時間に制約があったので、私はいくつか絞って質問をした。
ひとつは「一体市当局は、いつ何の会議で、何を決めたのか」ということ。
当局から「5月27日の行政経営会議において、図書館を多賀城駅前に移転を
するということ」という答弁があった。つまり、マスコミ報道があったあと、あわてて
決定したということである。
ところで、多賀城市では特別に条例は制定していないから、所管は教育委員会
である。5月の定例の教育委員会は22日に開催された。しかし、図書館の移転問
題は議題になっておらず、ただ単に情報として報告されたに過ぎない。にもかかわ
らず行政経営会議で決定するのは、教育委員会を、ただ単に「市長の追認機関」
におとしめるものであって、地方自治体になぜ教育委員会が設置されているのか、
その意味を市長、教育委員会に強く問いたいと思う。
と掲載され、全国的に大きな話題となっている。これは、ささやかれてはいたが、
マスコミ発表の前に議会に説明するという慣例からすると、あり得ない報道で、現
地でも驚きをもって受け止められた。26日には『河北新報』も報道した。
5月29日午後2時から4時まで、多賀城市議会全員協議会で仙石線多賀城駅
前開発について説明会が行われた。当然、マスコミ報道の直後だけに質疑は「ツ
タヤ」問題に集中した。時間に制約があったので、私はいくつか絞って質問をした。
ひとつは「一体市当局は、いつ何の会議で、何を決めたのか」ということ。
当局から「5月27日の行政経営会議において、図書館を多賀城駅前に移転を
するということ」という答弁があった。つまり、マスコミ報道があったあと、あわてて
決定したということである。
ところで、多賀城市では特別に条例は制定していないから、所管は教育委員会
である。5月の定例の教育委員会は22日に開催された。しかし、図書館の移転問
題は議題になっておらず、ただ単に情報として報告されたに過ぎない。にもかかわ
らず行政経営会議で決定するのは、教育委員会を、ただ単に「市長の追認機関」
におとしめるものであって、地方自治体になぜ教育委員会が設置されているのか、
その意味を市長、教育委員会に強く問いたいと思う。
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