2013年6月21日金曜日

18日のツタヤ図書館問題への一般質問の回答は以下のとおりでした。

 全国から注目されている多賀城市立図書館のツタヤ委託問題で6月18日、午前11時25分より60分間、一問一答で一般質問をおこないました。私への回答概要は以下のとおりですした。

1.一連の「ツタヤ図書館」報道について市長に問う
(1)市長のポケットマネーならいざしらず、市の事業は税金を使って実施するのであるから、重要な政策決定をする場合、市民の声や議会の意見を大事にするのは当然と考える。しかるに今、今後いかなる図書館をめざすのか、まったく論議されないうちに、委託先だけはCCCに決まっているかのように報道されている。これは、行政の意思決定過程としてありうべからざる事態と考えるが、市長の見解を問う。また、なぜこういう事態になったと認識されているか問う。
【市長】私は図書館をツタヤにまかせるなどと一言も言っていない。

(2)市長は3月末、武雄市の図書館を視察されたようであるが、どういう理由で視察先に選び、どういう感想をもち、またどういう評価をお持ちか。
【市長】私は代官山のツタヤ書店がすばらしいと思い、武雄市の図書館を視察に行ってきた。

(3)市長は委託業者を「1ヵ月以内には決めたい」と語ったと報道されている。それは本当か。またすでにCCCと何らかの約束をしているのか。
【市長】1ヵ月以内の決定というのは都市計画決定のことで、図書館の委託先のことではない。CCCとの約束は何もない。

(4)図書館をにぎわい創出の手段と考えるのではなく、図書館法が示す理念にのっとり図書館らしい図書館を追求する中で、結果的に賑わい創出にも貢献するというのが図書館問題への正しい接近の在り方と考えるが、市長の見解を問う。
【市長】そのとおりと認識している。

(5)「図書館行政は教育委員会の所管」という認識について問う。
【市長】所管は教育委員会であり、総合調整の権限は市長にある。

2.今後の多賀城市の図書館について教育長に問う

(1)図書館の駅前への移転には、①一定時間無料の駐車場の十分な確保、②十分な書庫の確保、③移動図書館車継続のための施設等が前提と考えるがいかがか。また、指定管理ありきの移転なら移転自体に賛成しかねる。
【教育長】①②はともに大事なことであり、③も継続する予定だ。

(2)次期図書館の構想は、35年間の図書館事業の総括のうえに次期「多賀城市立図書館基本計画」策定の過程で慎重に検討すべきものと考えるがいかがか。
【教育長】そのとおりと考えている。

(3)次期「基本計画」は、社会教育委員や図書館協議会はもちろん、広く利用者・市民の声を集約し策定すべきものと考えるがいかがか。
【教育長】そのとおりと考えている。

(4)「基本計画」策定のスケジュールを明らかにされたい。
【教育長】25年度中には策定する予定だ。

(5)以下については次期「基本計画」でも重視すべきであると考えるがいかがか。
ⅰ「史都」に相応しい長期的視野に立った系統的な書籍の収集。ⅱ郷土資料の収集と整理・保存・公開。ⅲ職員のレファレンス力の向上。ⅳ他図書館との連携。ⅴ学校図書室との連携。ⅵ司書の力量の向上等。
【教育長】いずれも図書館法で規定している需要な事項で、今後とも重視していく。

(6)以上の事業の推進のためには直営が不可欠と考えるがいかがか。
【教育長】今後慎重に考えてゆく。

3.市史編纂の資料収集ならびに公文書館について

 本市は「史都」を標榜しているわりに近現代史が疎かにされている感がある。よって以下の点につき問う。
(1)『市史』完結後、市史編纂室は解体したままとなっているが、資料収集は継続してされているのか。また現状の体制で十分とお考えか。市史編纂室の再開が必要と考えるがいかがか。
【市長】埋蔵文化財調査センターで収集している。市史編纂室再開は時期尚早と考えている。
(2)公文書の保存と整理はきちんとされているか。公文書館が必要になっていると考えるがいかがか。
【市長】公文書館については今後検討してゆく。

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